2013年9月15日日曜日

死ぬまでに食べてみたい奇妙な食べ物20種類:フグに塩辛、そしてイナゴ

_

●12日、人々の味の好みは異なることから、美食に対する定義は様々だ。なかには不思議なものを美味として食用する人もいる。英デイリー・メールが世界の様々な独特の食べ物を紹介している。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月15日 0時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76743&type=0

死ぬまでに食べてみたい奇妙な食べ物20種類―英メディア

 2013年9月12日、人々の味の好みは異なることから、美食に対する定義は様々だ。
 なかには不思議なものを美味として食用する人もいる。
 英デイリー・メールが世界の様々な独特の食べ物を紹介している。国際在線が伝えた。

1、日本―フグ
 命の危険をもたらす食べ物はそう多くはない。
 日本で最も有名なこうした料理の一つがフグだ。
 もし毒のある部分を取り除かなければ、命にかかわる。
 2000年以降、日本ではフグにあたって死んだ人は20人以上に達している。

2、オーストラリア―オオボクトウの幼虫(ウィチェッティグラブ)
 ウィチェッティグラブをおやつに食べると聞くと、びっくりするかもしれない。
 オーストラリア人はこれらの蛾の幼虫をウィチェッティグラブと呼び、先住民の伝統的な食べ物だ。

3、韓国―サンナクチ
 生きたタコを食べてみたくはないだろうか?
 サンナクチは伝統的な韓国料理で、タコを小さく切ったものだが、食べる時にはまだ動いている。
 そのため、時には飲み込むときにむせないようにしなければならない。

4、日本―塩辛
 子どもの頃、ブタのレバーの匂いを気持ち悪いと思ったなら、これは試さないほうがよいだろう。
 塩辛とは日本の料理の一つで、原材料は発酵させたイカの内臓などの海洋生物だ。
 食べる時には一口で飲み込んだ後、ウィスキーをあおる人が多い。

5、全世界―バッタ
 バッタはたんぱく質を多く含み、世界各地で人気だ。
 アジアの街角でも炒めたバッタが売られており、メキシコではChapulinesと呼ばれるバッタをライムやにんにくと一緒に食べるのが一般的だ。
 メキシコのスーパーチェーン、Wahacaのロンドン支店でも先月、バッタ料理の販売を始めた。

6、東南アジア―スネークワイン
 スネークワインは中国やベトナムなどで人気で、滋養強壮の効果があると見られている。
 ヘビを黄酒に浸すか、蛇の血などの体液を酒と混ぜて作る。

7、カンボジア―クモのフライ
ク モのフライはカンボジアの料理だ。
 慣れるのには時間がかかるだろう。
 クモのフライはライムや黒コショウで味付けして食べる。
 本の紹介によると、あるレストランでは毎週200匹以上のクモのフライを提供しているという。

8、中国―ピータン
 英語の名前は「100年卵(Century eggs)」だが、本当に100年も保存していたわけではなく、わずか数カ月なので安心して欲しい。
 それでも黄味が深緑色、白味が茶色に変わるには十分だ。

9、アイスランド―ツノメドリの心臓
 世界トップクラスのシェフ、Gordon Ramsay氏が2008年に撮影された番組内でツノメドリの心臓を食べた際に、問題となるような発言をして論議を呼んだことがあった。
 その後、視聴者42人が英国の監督管理部門に電話で抗議したという。
 いずれにせよ、ツノメドリの心臓はアイスランドの有名な料理だ。

10、韓国―ポンテギ
 幼虫がダメなら、ポンテギはどうだろう?こ
 の蚕の蛹は韓国の伝統的なおやつだ。

11、メキシコ―アリの卵
 テキーラはリュウゼツランという植物から作られる。
 しかしリュウゼツランの根元に巣食うアリの幼虫も食べることができるのはご存知だろうか。

12、中国―子供の尿で煮た卵(童子蛋)
 中国の童子蛋は世界で最も驚くべき食べ物の一つだろう。
 毎年春、中国浙江省東陽市では、子供の尿で煮たこの卵を食べる。

13、アラスカの一部地区―テパ(鮭の頭を内臓と発酵させたもの)
 「臭い頭」というあだ名のこのアラスカの伝統的な料理が流行しないのも無理はないかもしれない。
 この料理は現地のユピク人が主に食べるもので、魚の頭と内臓を地面に埋め、腐らせたものだ。

14、アイスランド―ハカートル
 「郷に入りては郷に従え」という言い方がある。
 アイスランドでこの言葉に従うなら、ハカートルを食べてみるべきだろう。
 これは魚を数カ月地面に埋めて自身の体液で発酵させ、その後細く切って干して乾かしたものだ。

15、中国・韓国―ネズミの子どもの酒
 ネズミの子どもの酒は滋養強壮に役立つ酒で、生まれたばかりの子ネズミを漬け込んで作る。

16、欧州―鶏のとさか
 鶏のとさかをディナーの食材にすると聞くと、それほど驚かないかもしれないが、イタリアでは「cibreo」と呼ばれる有名なソースの材料となる。
 鶏のとさかはフランスのグルメ界でも有名で、一般に料理の飾りとして用いられる。

17、スウェーデン―シュールストレミング
 スウェーデン人は発酵した酸っぱい味のニシンが大好きだ。缶詰を開けると強烈な匂いがするため、一般に屋外で食べる。

18、米国―ロッキーマウンテンオイスター
 聞いたことのない名前かもしれないが、この米国の料理は実は油で揚げた牛の睾丸だ。
 米国西部のカーボーイたちが好んで食べたといい、一般に祝祭日に食べたものだ。

19、ブラックアイボリーコーヒー
 去年、ブラックアイボリーコーヒーと呼ばれるコーヒーが500gあたり5500ドル(約54万8000円)と世界で最も高価なコーヒーとなった。
 こんなに高価なコーヒーなら美味しいのは当然だろうが、ひょっとしたらゾウの糞の香りもするかもしれない。
 なぜならこのコーヒーはゾウの糞の中のコーヒー豆を利用したものであるためだ。
 別名「象糞コーヒー」とも呼ばれる。

20、フィリピン―バロ
 ゆで卵や卵焼き、目玉焼きには飽き飽きした人は、この半分ひよこになりかけの卵のバロを試すとよいかもしれない。

(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/武藤)



AFP BBニュース 2013年09月14日 11:42 発信地:ソウル/韓国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2968142/11337182

動くタコの足を「パクリ」、韓国でイベント 



●韓国・ソウル(Seoul)で行われた食品フェスティバルの宣伝イベントで、生きたタコを食べる男性(2013年9月12日撮影)。(c)AFP/JUNG YEON-JE

【9月14日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)で12日、食品フェスティバルの宣伝を目的に、生きたタコを食べるイベントが行われた。(c)AFP

2013年9月13日金曜日

ボイジャー、太陽系外に=人工物体で史上初、36年間飛行のすえに

_


●ボイジャー1号=米航空宇宙局(NASA)提供(AFP=時事)


jiji.com (2013/09/13-08:03)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2013091300061

ボイジャー、太陽系外に=人工物体で史上初-77年打ち上げの探査機・NASA

 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は12日、1977年に打ち上げた惑星探査機ボイジャー1号が太陽系外に出て恒星間空間を飛行していると公式に発表した。
 「人工の物体が恒星間空間に出たのは史上初めて」(NASA)で、ボイジャーは打ち上げから約36年かけて太陽から約190億キロの宇宙空間に到達している。

 発表によると、ボイジャーが恒星間空間に入ったのは2012年8月25日とみられ、太陽系外を約1年間飛行していることになる。
 現在も「太陽の影響をなお一定程度受けている」という。
 ボイジャー計画の研究者エド・ストーン氏は
 「新たに得られた重要なデータにより、恒星間空間への人類による歴史的な飛躍になったと確信している」
と話した。

 研究者らは太陽の影響を全く受けない宇宙空間にボイジャーが入る時期は不明だとしているが、ボイジャーに搭載した機器は少なくとも20年まではデータを地球に送ってくると見込んでいる。



CNN ニュース 2013.09.13 Fri posted at 10:19 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/35037181.html?tag=top;mainStory

ボイジャー1号が太陽系圏を脱出 人工物で初


●ボイジャーが太陽系の外へと飛んでいく(想像図)=NASA/JPL-CALTECH提供


●ボイジャー1号が太陽系圏の外に=NASA/JPL-CALTECH提供

CNN)
 米航空宇宙局(NASA)は12日、36年前に打ち上げられた探査機「ボイジャー1号」が、人工物として初めて太陽系圏から脱出したと発表した。

 太陽系圏は、太陽と惑星および太陽風と、外の宇宙とを隔てる磁場の境界を指す。
 ボイジャー計画を率いるエド・ストーン氏は、
 「ボイジャーは太陽系圏を離れて恒星と恒星の間の宇宙の海の航海に乗り出した」
とコメントした。

 今後は
 「恒星間空間の探査という初のミッション」(ストーン氏)
に取り組み、太陽風と別の恒星からの恒星風の相互作用についての研究に乗り出すという。

 米アイオワ大学などの研究チームが科学誌サイエンスに発表した論文によると、ボイジャー1号は2012年8月25日ごろに恒星間空間に入った。
 太陽系圏離脱はこれまでにも伝えられていたが、NASAが正式発表したのは今回が初めて。

 ボイジャー1号と2号は1977年に打ち上げられた。
 NASAによると、1号は現在、地球から188億キロ、2号は153億キロの地点にある。

 ストーン氏によれば、「太陽系」の定義には遠く離れて太陽を周回する彗星も含まれる。
 このため厳密に言えば、太陽系を離脱するまでにはあと3万年かかるという。
 約4万年後には太陽系外の恒星に接近する見通し。

 ボイジャーは1号、2号とも、宇宙人と遭遇した場合に備えて地球の画像や音声を記録した金色のディスクを搭載している。
 2号もあと3~4年で太陽系圏を脱出する見通しだ。

2013年9月1日日曜日

日本で生まれた「マック難民」が東南アジアに広がって

_

●30日、日本で生まれた「マック難民」が東南アジアに広がっている。写真は上海のマクドナルド。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月1日 7時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76239&type=0

日本で生まれ、東南アジアに広がる「マック難民」―中国メディア

 2013年8月30日、中国でこのほど、地方から出て来た未婚の母親が女の赤ちゃんを連れて北京のケンタッキーで50日あまり泊り続けたというニュースが報じられた。
 店員によると、お客を追い払うことは社内の規定により禁じられているという。
 この事件をきっかけに、ネットユーザの間では「ケンタッキーなどのファストフード店は極めて良心的」という称賛の声が沸き起こった。
 実は、このような現象は最近始まったことではない。マクドナルドなどのファストフード店で「宿泊」する人々のことを指す「マック難民」という言葉は、随分前に生まれている。

○.日本で誕生、東南アジア各地に広まる

 「マック難民」とは、「マクドナルド難民」の略語で、かなり以前に日本で生まれた。
 マクドナルドなど24時間営業のファストフード店で「寝泊まりする」人々のことを指す。
 低収入ゆえアパートの家賃を払うことができない彼らは、街頭で野宿生活を送るよりも、冬でも暖かく居心地のよいマクドナルドでコーヒー1杯を買って宿代わりとするようになった。
 このような人々は、かつては「ネットカフェ難民」と呼ばれていたが、2006年にマクドナルドが24時間営業店を展開し始めた後、数百円かかるネットカフェより1杯百円のマックコーヒーの方が安いことから、ネットカフェからマクドナルドに「鞍替え」したのだ。

 同じく2006年、マクドナルドは中国で24時間店第1号店をオープンした。
 某メディアは同年12月、「北京の24時間営業マクドナルドは、帰る家のないホームレス達の住処となった」と報じた。
 翌2007年、香港や韓国のメディアでも同様の報道が行われ、景気が低迷する中、値段が安く衛生的なマクドナルドを「住処」とする低所得者がますます増えた。

○.大半はホームレス、一部は家に帰らない学生や観光客

 「マック難民」を構成しているのは、老若男女を問わない。
 彼らが「マック難民」になった経緯は各人各様だ。
 長期にわたりファストフード店に寝泊まりしている人々の多くは、家賃を払えない低所得者やホームレスだが、北京や上海などの大都市では、昼間は高級オフィスビルの建設現場で日雇い労働者として働き、夜はマクドナルドやケンタッキーなどの24時間営業ファストフード店で泊る農村からの出稼ぎ労働者も少なくない。
 また、ホームレスもファストフード店の「常宿」組で、この中には、小さい子供を連れた未婚の母親、帰る家も身寄りも無いお年寄り、保護者に棄てられたストリート・チルドレンも含まれる。

 香港では数年前、新しいタイプの「マック難民」が誕生した。
 意外なことに、彼らは自宅のあるサラリーマンだ。
 これらのサラリーマンは、自分のことを「遊牧民」と自嘲し、通勤が不便なことや労働時間が不規則であることから、仕事するのに便利なように身の回りの私物を会社に置き、着替えと洗面用品だけを持参して公衆浴場で身体や髪を洗い、仕事が終わった夜更けにマクドナルドに戻り朝を迎える。
 自宅に戻るのは休日だけだ。
 このほか、自宅が非常に狭い、同居家族との仲が良くないなどの理由で、家に帰らず長期間マックで寝泊まりしている人もいる。

 日本や韓国のメディアは「マック難民」について、「貧富の差の縮図、就業難の象徴であり、『隠れホームレス』である」という捉え方をしている。
 一方、中国では最終電車に乗り遅れたなど特別な事情で一時的にマックを利用する人のほか、徹夜で勉強する必要に迫られている大学生や、宿泊費用を節約したい観光客がマクドナルドで夜を明かすという状況がよく見られる。

 期末テスト前になると、大学周辺のマクドナルドやケンタッキーはテスト勉強に励む学生で朝まで満席になる。
 中国では自習室を24時間開放している大学は極めて少なく、たとえあっても座席の確保が至難の技であるため、周辺のファーストフード店は学生たちの「無料の自習室」になっている。

 また、24時間営業のマクドナルドは、一部の個人旅行客の「宿泊代無料のホテル」にも変身する。
 貧乏旅行者にとって、海外の空港内にあるファストフード店で臨時宿泊するのは、節約旅行のための技のひとつであると同時に、現地の実生活を体験する良い機会でもある。

○.マック活用法、東南アジアで特徴さまざま

 マック発祥の国・米国では、国内の都市・農村あまねく各地に展開しているファストフード店はその安さと速さと便利さで忙しい人々のお腹を満たしている。フ
 ァストフード店の経営戦略ポイントは、いかにして客の店内滞在時間を減らし、売り上げと回転率を最大限高めるかにある。
 欧米諸国では、ファストフード店内は「狭い空間」「坐り心地の良くないプラスチック製の椅子」など、長時間の「休憩」にあまり向かない設計になっている。
 利用客は食事を済ませるとさっさと店を出て、そこで長時間休もうという考えは根っから持ち合わせていない。
 居眠りしてしまった客がいても、「おやすみになるのなら、店を出て別の場所に移動して下さい」と促すことは、店員の「善意の」サービスと見なされる。

 このように、休憩には全く適していない欧米のファストフード店では、店で夜を明かそうとする客はほぼ皆無であり、そうしたいのなら、多くの人は公共の図書館やコーヒーショップがある本屋に行くという選択をするだろう。

 伝統的な飲食文化が色濃く残る東南アジアでは、有名な米国ファストフード店の優位性はほぼ皆無だ。
 しかし、マクドナルドやケンタッキーはアジア市場に参入するために、欧米市場とは全く異なる経営方式を採用し、店内を、顧客が寛ぎ、楽しめる公共スペースに変身させた。
 欧米人から見ると、アジアのファストフード店はコーヒー1杯で一日中過ごせる「終日寛げるコーヒーショップ」のような存在だ。

 米国式ファーストフード店は、「空間消費」というコンセプトに基づく経営戦略によって、アジア市場でのシェアを急速に拡大してきた。
 消費者にとって、マクドナルドを利用することにおいて、単に食ベ物や飲み物を消費するというより、清潔で整頓された心地よい空間を消費するということの方がより重要な意味を持っている。
 このため、アジアの消費者のファストフード店での滞在時間は、欧米の消費者よりも総じて長い。
 このような状況のもと、マクドナルドなどのファストフード店は、空間利用という点である種のパブリックイメージを作り出す必要が生まれた。
 店側は、消費額が少ない割には長時間テーブルを独占する客を決して追い出さないばかりか、彼らのために好ましい環境を創造し、さらにはマクドナルドを社交の場としたのである。
 このような経緯から、帰るべき家のない人を追い出さず、革製の心地よいソファーでもてなす東南アジアのマクドナルドは、彼らにとっての「長期宿泊所」となり、「マック難民」という特別な群体が形成された。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/TF)

2013年8月18日日曜日

米グーグルが描く「近未来ネット」:実現へ布石着々

_



ロイター 2013年 08月 17日 10:06 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE97G00O20130817

焦点:米グーグルが描く「近未来ネット」、実現へ布石着々

[サンフランシスコ 14日 ロイター] -
 太陽光で稼働する気球を成層圏に送り込むプロジェクトや、公園での無料Wi─Fi接続サービスまで、米グーグルは新たなネットサービスに静かに数億ドルを費やしている。
 そうしたサービスはいつか、電話会社やケーブル会社の脅威になる可能性がある。

 グーグルは先に、コーヒーチェーン大手スターバックスの全米7000店舗で無料Wi─Fiサービスを提供する計画を発表。
 これはいずれ、現在AT&Tが提供するサービスに取って代わることになる。
 また、ネット接続が困難な遠隔地向けのインターネットサービスを想定し、
 太陽光を利用した気球30個を南太平洋上の成層圏に飛ばした。

 昨年には、ミズーリ州カンザスシティーで秒速1ギガビットの高速インターネットサービス「グーグル・ファイバー」を実験的に開始。
 同サービスは間もなく、テキサス州オースティンやユタ州プロボでも展開される。
 複数の関係筋によると、同社はカンザスシティーでの利用者の反応に満足しており、グーグル・ファイバーをさらに複数の都市に広げる可能性もあるという。

 グーグルはモバイル端末に流す音楽や動画などのコンテンツを増やすに従い、それに必要な帯域の確保にも投資を増やしている。
 ファイバーのようなネット接続プロジェクトは、成熟段階にある検索ビジネス以上に売上高成長に寄与するかもしれず、効果的な広告には不可欠であるネット利用者の動向把握にも役立つかもしれない。

 一方でアナリストらは、グーグルは従来の得意分野から大きく外れた領域に足を踏み込もうとしており、結果として利益率が犠牲になる恐れがあると指摘する。
 AT&Tやタイム・ワーナー・ケーブルなど、既存の大手インターネットサービスプロバイダーを真正面から敵に回すことにもなりかねない。

 コンテンツプロバイダーは過去、インターネットサービスプロバイダーと衝突を繰り返してきた。
 動画ストリーミングサービスのネットフリックスは、ケーブル会社コムキャストが自社のコンテンツだけを優遇していると非難した。

 インターネットサービスプロバイダーが他社のオンラインサービスをブロックしたり遅くしたりすることを禁じた連邦規制は現在、ベライゾン・コミュニケーションズが裁判所に異議を唱えており、今後どうなるかは分からない。

 グーグルでアクセスサービス部門のジェネラルマネジャーを務めるケビン・ロー氏は
 「ユーザーはもっとスピードを欲しがっている。
 ウェブ上で可能なことに対する人為的な上限は求めていない」
と指摘。
 同氏は、カンザスシティーでのグーグル・ファイバーに手ごたえを感じているとしたが、同プロジェクトの加入者数や財務的な目標、拡張計画などの詳細については明らかにしなかった。

■<ファイバー>

 高速ネットワークの構築は、電柱の利用許可の取得で地方当局の協力が必要になるなど、面倒な手続きを伴う。

 また複数の業界関係者の話をまとめると、グーグル・ファイバーはまだ規模が小さく、提供されるオンラインサービスも数が限られていることで、電話会社やケーブル会社にとって差し迫った脅威ではなさそうだ。

 タイム・ワーナー・ケーブルのロブ・マーカス社長は今年4月、カンザスシティーでのグーグル・ファイバーの加入者数は4000世帯を超えたにすぎないとし、
 「(自社から)乗り換えた人の数は現時点では取るに足りない」
と語っていた。

 一方でAT&Tは同じ4月、グーグルと同様の認可が得られれば、テキサス州オースティンで同社も毎秒1ギガビットのネットワークを構築する準備ができていると発表していた。

 投資会社セコイア・キャピタルのパートナー、ビル・コグラン氏は
 「既存プレーヤーたちは(グーグル・ファイバーに)どう応じるべきか答えを見つ出そうとしているのだろう。
 もし規模が大きくなれば、間違いなく新種の競争相手になるからだ」
と語る。
 同氏はグーグルでエンジニアリング担当の上級副社長を務めていたこともあり、グーグル・ファイバーのプロジェクトにも関わっていた。

 今年の売上高が約600億ドルに達するとみられるグーグルの中でファイバーサービスが存在感を高めるには、大規模な展開が必要となる。
 100万世帯の都市を想定した場合、全体の20%が月額120ドルのグーグル・ファイバーに加入したとしても、売上高は2億8800万ドルにしかならない。
 全世帯の半数から契約を獲得できても年間売上高は7億2000万ドルだ。

 バーンスタインのアナリストCarlos Kirjner氏は、カンザスシティーで30万世帯にファイバーを届くようにするコストは1億7000万ドルと推計。
 仮に全米2000万世帯に拡大するとすれば、その費用は100億─150億ドルに膨らむとみている。

 インターネット接続事業に本格参入すれば、中核のネット事業では40%台半ばを誇るグーグルの営業利益率は、短期的には圧迫されることになる。
 ケーブル業界の標準的な利益率は30%台半ばだ。

 グーグル株を保有するグレーディアント・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、マイケル・ビンガー氏は、ファイバーへの現在の投資水準に不満はないとした上で、もし費用のかさむ全米高速ネットワークへの投資などに急速にかじを切るなら、
 「彼らがどんなビジョンを持ち、どう利益を出そうとしているか詳細を聞かなくてはならないだろう」
と語った。

■<気球>

 540億ドルに上る現金資産を保有するグーグルには、ファイバーや気球などの実験プロジェクトに投資する余力は十分にある。

 気球プロジェクトに取り組むのは、眼鏡型端末「グーグル・グラス」や自動運転システムなどの実験的プロジェクトに取り組む「グーグルX(エックス)」と呼ばれる部門。

 6月に開始した気球プロジェクトでは、特殊なアンテナを搭載した大きさ12メートルの気球を成層圏に浮かべ、気球同士と地上に設置した機器を接続してワイヤレスネットワークを構築する。
 最終的な目標は大規模な気球ネットワークを構築することだとしているが、アナリストらはこうしたネットワークの運用には、技術的にも規制面でも課題は多いと指摘する。

 また一部の投資家は、こうした実験的プロジェクトはリソースの無駄遣いだと厳しい。
 ニーダム・アンド・カンパニーのアナリスト、ケリー・ライス氏は
 「ウォール街には、大きな収益創出が実現しないであろうプロジェクトに投資するのはやめてほしいと考える人たちがいる」
と指摘する。

 ただ一方で、グーグル独自の高速ネットサービスは、動画共有サイト「ユーチューブ」など同社傘下の他のオンラインサービスには有益だとし、
 「インフラの環境が整えば出来ることは多い」
とも同氏は語る。

 ユーチューブは5月、月間視聴時間が60億時間に達したと発表。
 事情に詳しい関係筋によれば、数年以内に1日10億時間突破を目指しているが、そこに到達するにはネットのスピードが生命線になる。
 グーグルは、この件に関するコメントを差し控えた。

 グーグルの実験的プロジェクトに対し、これまで投資家はおおむね寛容だったが、その背景には、世界のスマートフォンの5分の4に搭載されるまでに成長したモバイル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」など、過去に成功したケースがあるからだ。
 一方で、「グーグルTV」など鳴かず飛ばずの製品もある。

 アナリストらは、グーグルはネット接続サービスに乗り出すことで、オンライン上の消費者動向をより正確に把握できるようになり、それが効果的な広告や製品作りに生かされると指摘。
 調査会社ガートナーのアナリスト、イアン・キーン氏は
 「ネットワークプロバイダーになってトラフィックをモニターし、人々が何をしているのかを見れば、いち早く情報をキャッチできる」
と述べた。

 グーグルは、ニューヨークやサンフランシスコなどの都市で、市が管理するWi─Fiネットワークに資金を提供している。
 スターバックスに提供する無料Wi─Fiサービスでは、現在店舗で使えるWi─Fiの10倍のスピードを実現するとしている。

 グーグルがスターバックスとの契約を発表した時、現在のWi─Fi提供者であるAT&Tは、同社もサービスのアップグレードを申し出たとし、今後もスターバックスには各種サービスを提供していくと説明していた。
 14日時点で、AT&Tからはそれ以上のコメントは得られていない。

 グーグルは今後、スターバックスの独自オンラインコンテンツサービス「スターバックス・デジタル・ネットワーク」の新バージョン開発でも協力する。それによってグーグルは、音楽など自社が配信するコンテンツのプロモーションや、ターゲティング広告で有利な立場を得ることになるだろう。

 フォレスター・リサーチのアナリスト、チャールズ・ゴルビン氏は
 「彼らはこうした取り組みをインターネットコミュニティーのためにしているのではない。
 彼らの目線の先にあるのは、これらの取り組みが作り出す全体像だ」
と語っている。

(Alexei Oreskovic記者 翻訳;宮井伸明 編集;伊藤典子)




【気になる-Ⅴ】


_

2013年8月13日火曜日

世界の観光客数ランキング、中国は3位に:国連世界観光機関

_


●12日、シンガポールの有名な観光旅行ウェブサイト「relax」が国連世界観光機関(UNWTO)による世界で最も多くの観光客が訪れた国家のランキングを発表した。写真はフランス・パリ。


レコードチャイナ 配信日時:2013年8月13日 17時7分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75505&type=0

世界の観光客数ランキング、中国は3位に―国連世界観光機関

2013年8月12日、シンガポールの有名な観光旅行ウェブサイト「relax」が国連世界観光機関(UNWTO)による世界で最も多くの観光客が訪れた国家のランキングを発表した。

2012年、中国は5770万人で、2位のアメリカ(6770万人)、1位のフランス(8330万人)に続く3位に入った。以下がトップ10のランキング。

1位、フランス・8300万人
2位、アメリカ・6700万人
3位、中国・5770万人
4位、スペイン・5770万人
5位、イタリア・4610万人
6位、トルコ・3570万人
7位、ドイツ・3040万人
8位、イギリス・2930万人
9位、ロシア・2570万人
10位、マレーシア・2470万人

(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/武藤)




【気になる-Ⅴ】


_

2013年8月6日火曜日

「ジブリの呪い」:日本の株・外為投資家が身構える放映直後の大荒れ

_

●ジブリの「天空の城ラピュタ」の一場面


ウオールストリートジャーナル     2013年 8月 02日 10:32 JST 更新
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323451804578642561445230042.html
  By     TAKASHI MOCHIZUKI AND KANA INAGAKI

日本の株・外為投資家が身構える「ジブリの呪い」

 【東京】スタジオ・ジブリという名を耳にすれば、大抵の日本人は「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」といったヒット作を次々に生み出してきたアニメ制作会社を思い浮かべるだろう。

 だが、株式と為替のトレーダーはそれとは別に陰鬱(いんうつ)なイメージも連想するはずだ。

 日本テレビ系列で毎週金曜夜9時から放送される映画番組「金曜ロードShow!」では、数週間に1度ジブリのアニメ作品が放映されるが、ベテラン市場関係者によると、
 放映後の東京市場で株・為替市場が大荒れになるという。

 特に、円相場のアナリストはジブリのアニメが放映される2日について、最悪の事態が起きると予想している。
 7月の米雇用統計がほぼ同じ時間帯に発表されるからだ。
 ジブリの「天空の城ラピュタ」の放映開始は日本時間2日午後9時(米東部午前8時)で、雇用統計はそれから30分後に発表される予定。
 ところがジブリ作品の放映と重なった9回の雇用統計の発表のうち8回が市場予測を下回った。
 そして7回で、ドルは円に対して下落したのだ。

 例えば、「魔女の宅急便」が放映された2011年7月8日の金曜日。
 予想を86%下回る雇用統計が発表され、ドルが円に対して1.2%下落した。
 さらに週明けの月曜日には、日経平均が前週末比0.7%安となった。


●玩具店の棚に置かれたトトロのぬいぐるみ

 「ジブリが金曜にやる、それはつまりドル円相場が荒れるという認識はファクターとして持っている」
と話すのは、都内の仏系保険会社に勤務する中村維男(ゆきお)さん。
 趣味で外国為替取引を手掛ける小口投資家の1人で、
 「ジブリ映画の放映自体は特に見ないが、リスクヘッジという観点で、放映されるスケジュールは常にチェックしている」
という。

 ジブリのアニメがテレビ放映されると株や為替相場が荒れるという都市伝説は、トレーダーの間では「ジブリの法則」あるいは「ジブリの呪い」と呼ばれている。
 日テレの「天空の城ラピュタ」放映を目前に控えて、ネット上の掲示板やツイッターなどは既に、この話題についての投稿で盛り上がっているようだ。
 中には、日テレは放映日と米雇用統計日が同じ日になるように放映スケジュールを仕組んでいるのではないかといった陰謀説を唱える向きもある。

 日テレの広報担当者にコメントを求めたが、コメントに値しないと言われてしまった。
 また、スタジオ・ジブリも、市場でそのようなうわさが広がっていることには気付いているとしながらも、やはりコメントを控えた。

 ジブリの法則を信じている人々は、異様ともいえる的中度を指摘する。
 日テレは2010年1月以来、ジブリ作品を24回放映してきた。
 そして、3分の2近くで、放映後の最初の取引日には東京市場で円高が起こり、また約半数の場合で株価が下落した。

 日本市場ウォッチャーはなぜそのようなことが起こるかについて、それぞれ持論を展開している。

 商品取引情報会社の大起産業で商品アナリストをしている小菅努氏もジブリの法則を独自に分析した一人。
 雇用統計の発表で不安定さが増すのは確かだが、ジブリ放映日後の数日の為替レートの振れは放映のなかった場合と比べて、著しく大きいというほどでもないという。
 ただ、ジブリ放映日が雇用統計発表と重なることがよくあるため、熱狂的なアニメ・ファンの多い日本では、「心理的に」両方を結び付けて考えてしまう傾向があると指摘する。

 実際、このように相場と相関性のある要因を示した話は世界中の市場のどこにでもある。
 その中でも最も有名なのは太陰周期に基づいた古い相場格言だ。
 それによると、満月になる前後の数日に相場の方向性が変わることが多いという。
 また、トレーダーは1世紀以上にわたり、太陽とその黒点の活動を観察し、相場の転換点の測定に活用していた。
 日本にも変わった説がある。
 市場のブロガーは、バレンタインデーには必ずと言っていいほど日経平均株価が上昇すると指摘する。

 もちろん、ジブリの法則に影響を受けていると公然と認めるプロのディーラーには、ほとんどお目にかからない。
 ただし、日本の大手銀行に勤務するあるシニア・ディーラーは、同業他社の中には法則に従って「宝くじの感覚で」個人的な投資をしている者もいると、こっそりと打ち明けた。

 一方、小口のデイトレーダーや気軽に為替取引を楽しんでいる個人投資家には、法則を信じ、大損を避けるためにポジションを閉じると話す人もいた。

 東京に住むある主婦は「時々はこういうネタで取引するのは楽しい」と、ジブリ作品が放映される時だけは、米雇用統計が予想を下回ると読んで為替投資をする。
 そして、5度のうち4度は儲けが出たという。

 また、大阪を拠点としているあるデイトレーダーは、ジブリの法則のことは2006年に株関係のネット掲示版で初めて知ったと話す。
 当時、「天空の城ラピュタ」放映中に「バルス」という滅びの呪文が叫ばれた時には「戦慄が走った」という。
 そして、
 「もしあの時にポジションを閉じていなかったら数百万円単位のロスを出していた。
 翌週火曜日に再エントリーしたが、そのポジションは結局数百万の儲けを出した。
 10人ほど投資仲間がいるが、ラピュタの恐ろしさを話題にしたのをよく覚えている」
と真顔で語った。

 米雇用統計発表と同じ日に「金曜ロードShow!」で「天空の城ラピュタ」が放映されるのは十数年ぶり。
 日本のデイトレーダーは万全の構えで放送を待っている。




ウオールストリートジャーナル     2013/08/05 3:52 pm
http://realtime.wsj.com/japan/2013/08/05/%E3%80%8C%E3%82%B8%E3%83%96%E3%83%AA%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87%E3%80%8D%E5%86%8D%E3%81%B3%E7%9A%84%E4%B8%AD%E3%80%81%E3%80%8C%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%80%8D%E3%83%84%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%88/?mod=WSJBlog&mod=WSJJP_Blog

「ジブリの法則」再び的中、「バルス」ツイートも新記録

 2日に発表された7月の米雇用統計で非農業部門就労者数が予想より弱かったことで、
 東京のトレーダーたちは再び「ジブリの法則」に直面させられた。

 「呪い」と呼ばれることもあるこの法則によると、スタジオジブリの映画が日本テレビ系列で放映されている時間に米国の雇用統計が発表されると結果は市場予想を下回るという。

 まさに2日に起こったのがこれだ。
 ジブリの「天空の城ラピュタ」が放映されている際に発表された7月の米雇用統計は、非農業部門就労者数が前月比16万2000人の増加にとどまり、アナリストによる事前予想の18万3000人増を大きく下回った。
 さらに悪いことに、米労働省は5、6月の就労者数を計2万6000人下方修正した。

 「ジブリの法則」はここ数年、少なくとも米雇用統計の弱さを示す予言者として、不気味なほどその正しさが証明されている。
 2010年以降、雇用統計の発表と放映が重なったのは10回で、そのうち9回で統計は予想より弱い結果を示した。
 2010年以降発表された44回の雇用統計のうち、市場予想を下回ったのは全部で26回。

 例外の1回は今年7月。
 2010年から2012年まで毎年7月、雇用統計はジブリと重なり、結果はいずれも弱かった。
 ゆえに、日本市場のウォッチャーは8月もジブリの法則があてはまらないだろうと予測していた。

 クレディ・アグリコル銀行の斎藤 裕司外国為替部ディレクターは
 「先週、雇用統計までの数字が良かったので、雇用統計に対するマーケットの期待値は高く、一部では20万人以上を見込んでいる向きもあった」
と述べた上で、
 「全く科学的でないのはみんな知っているが、冗談半分でジブリの法則あたったね、とは話していた」
と明かした。

 反応が早かったのは外国為替市場だった。
 ドル相場は対円で雇用統計発表前に1ドル=100円にじりじりと近づいていたが、発表後に急落し、1ドル=99円を下回る水準まで値を下げた。
 一方、米株式相場は前日終値を上回って引けた。

 JRTは、先週のウォール・ストリート・ジャーナルの取材で、テレビをつけながらジブリの法則に従って取引をすると話した東京のフランス系保険会社に勤務する中村維男(ゆきお)さんに話を聞いた。
 中村さんは、統計発表前に50万ドル(約4900万円)を対円で売った。
 仮に法則が正しければ、雇用統計は悪く、ドルは下落するはずだからだ。
 結果、中村さんは25万円の利益を手にした。

 中村さんは
 「ロジカルでないのは知っているが、ここまで歪みのあるアノマリーは実に興味深い」
と話す。

 いくらか為替取引をしている主婦の浅野素子さん(39)は数週間前にジブリの法則を耳にし、この法則に賭けた。
 浅野さんはJRTに対し
 「ジブリに乗ったというのも少しある。
 知っちゃったからには完全に無視できない」
と語り、取引で4万円を手にしたと付け加えた。

 2日のジブリ映画はもう1つの意味でも注目に値するものだった。
 ミニブログサイト「ツイッター」を介したファンの参加が記録的なものになったのだ。

 「天空の城ラピュタ」には特に熱狂的なファンがいる。
 こういったファンは、ヒーローとヒロインが映画で「バルス」という呪文を唱えるのと同時に、この言葉をツイートする伝統がある。

 2011年に「ラピュタ」が放映された際、「バルス」は毎秒2万5088回ツイートされ、最高記録を達成。
 しかし、今年の正月、3万3388回ツイートされた「あけおめ」に記録を塗り替えられた。

 そして2日、ツイッターによると、「バルス」は毎秒14万3199回ツイートされ、再度記録を更新した。

 ネットを介したコミュニケーションに長けているネチズン(ネット市民)のみならず、アマゾンジャパンや日本ケンタッキー・フライドチキン、シャープといった企業の公式アカウントもこの言葉をツイートした。
 「バルス」は滅びの呪文だ。
 ヤフージャパンはウェブサイトに「バルス」ボタンを作った。
 このボタンをクリックすると、画面が粉々に砕け、スクリーンから崩れ落ちていくように見える。
 ちょうど映画で「バルス」の呪文がラピュタの城の崩壊を引き起こすように。

 ツイッターによると、日本国外からも投稿があったという。

山 梨県在住の和田英樹さん(32)は
 「フェイスブックでバルスをした。
 バルス祭りを知ったのはテレビ放映終了後だった」
と話す。
 「ジブリの作品の中で、ラピュタは他の作品とは何かが違う、とにかく特別」
だと言う。

 ツイッターはJRTに対し、ツイートの総数の割り出しに特別な努力をし、記録的な速さでそれができたことを明かした。

広 報担当の斉藤香氏は
 「現地ではすでに夕方だったが、サンフランシスコのサーバー担当者に急ぐようお願いをした」
と述べ、
 「やってくれたが、『こういう作業は本来時間がかかるんだ』と言っていた。
 アメリカにとっては、これは急ぎの案件では全くないので…」

と笑いながら語った。
記者:Takashi Mochizuki

原文(英語):The Curse of Ghibli—and ‘Balus’ Fans—Strike Again
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/08/05/the-curse-of-ghibli-and-balus-fans-strike-again/




【気になる-Ⅴ】


__

2013年8月5日月曜日

誰か世界を止めてくれ:英国が飛び降りたがっている――

_


JB Press 2013.08.05(月)  Financial Times
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38386

世界に対して門戸を閉ざす英国
(2013年8月2日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

世界を止めてくれ。英国が飛び降りたがっている――

 2012年のオリンピックは、多様性を祝う輝かしい祭典だった。
 ロンドンは、他の追随を許さない世界的なハブであることを示した。
 オリンピックに出場した自国のヒーローたち
――モハメド・ファラーやジェシカ・エニスのようなアスリート
――は、英国人気質が持つ新しい包容力のあるものの見方を証明した。
 これは当時の話だ。

 あれから1年、英国の政界ではドアがバタンと閉まる音が響き渡っている。
 外国人に対するメッセージは悲しくなるほど単純だ。
 来るな、というものだ。

■「外国人は来るな」

 デビッド・キャメロン首相率いる保守党は、英国が欧州との関与を断つことにつながりかねない国民投票を約束している。

 こうした保守党内の欧州懐疑派が1つの選択肢を示した時代もあった。
 欧州を見限り、世界に目を向けるという選択肢だ。
 もはやそれもなくなった。
 バリケードは、ありとあらゆる人に対して築かれようとしている。
 旅行者、学生、企業幹部――。
 誰もが不法移民の志望者というわけだ。

 国境警備を担当する部局である内務省は先日、政府の政策の原動力になっている性質の悪いポピュリズムの片鱗を見せた。
 広告用掲示板を乗せたトラックが民族的に多様なロンドンの各地域に配備された。
 そのメッセージは何か? 
 不法移民は「国に帰るか、さもなければ逮捕されることになる」というものだ。

 連立政権のジュニアパートナーである自由民主党は、この取り組みは馬鹿げており侮辱的だと抗議した。
 首相官邸はそれにも動じず、このキャンペーンが全国的に展開されるかもしれないと述べた。

 内務省は、「リスクの高い」国々からの旅行者に対し、英国に入国するために「3000ポンド」の預託金の支払いを求めることも計画している。
 その目的は「(ビザの期限を越えた)長期滞在」を抑制し、旅行者が医療を必要とする場合のコストを回収することだ、と内務省は話している。

■「白人」の多い国は対象外

 対象となった国は、
 インド、ナイジェリア、ケニア、パキスタン、スリランカ、バングラデシュだ。
 こうした国々は、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドといった圧倒的に「白人」が多い国が免除されていることに気付いている。

 もっと身近なところでは、
 ルーマニア人とブルガリア人の入国を制限
することも政府は約束している。
 こうした欧州連合(EU)諸国の国民は、暫定的な制限が来年終了する時にEU域内を自由に動けるようになる。 

 英国のタブロイド紙は既に、多数の「給付金目的の旅行者」に関するホラーストーリーに満ちている。
 移民の方が英国人より福利厚生を要求する可能性が小さいことは、この際気にしないらしい。

 政府は、ポピュリストたちの大衆受けを狙っている。
 首相は、かつて自身のトレードマークにしていた「大きな社会」の包括性を放棄してしまっている。
 苦境に喘ぐ英国独立党の国家主義者たちは、右派の間で保守党を出し抜いた。
 景気低迷と緊縮財政が国民の不満をかき立てている。
 キャメロン首相はかつて、英国独立党の支持者を「隠れ人種差別主義者」と呼んだが、今は彼らの機嫌を取っている。

 被害妄想の空気をかき立てているのは、マイグレーション・ウォッチUKのような圧力団体だ。
 この組織のトップを務める元外交官のアンドリュー・グリーン氏は、今世紀後半には「白い英国人」(グリーン氏の表現)が少数派になる可能性があるとする論文を引き合いに出す。

 「だから何なのだ?」と言う人もいるだろう。
 ファラー選手やエニス選手――1人はソマリア出身で、もう1人は部分的にカリブ人の血を受け継いでいる――が大声援を受けた時、英国が国のアンデンティティーの目印として肌の色を置き忘れてきたというのは、もっともな想定のように思えた。

 2人が金メダルを取った時、彼らは「茶色い英国人」だと不満の声を聞いた覚えは筆者にはない。
 だが悲しいかな、そうした勝利の喜びが、イングランドのホームカウンティー(ロンドン近郊の諸州)にあるサロンバーの外国人嫌いに風穴を開けることはなかった。

■正確な数字も把握できないめちゃくちゃな移民政策

 英国は、理にかなった効果的な移民政策を切に必要としている。
 人々は、制度が公正で効率的であり、地域社会にとって不当に破壊的でないことを望んでいる。
 最後の労働党政権は、EU加盟後の旧共産国からの入国者の数をあきれるほど過小評価した。
 門戸開放政策が甘い管理と相まって移民が制御不能になったという見方が広がった。

 だが、現政府にとっては、道徳の危機的状況とポピュリスト的なジェスチャーが、制度を掌握できない自らの失敗から注意をそらすものになっている。
 そして、非常に多くのやる気のない不適格な若者を生み出している国内教育制度の失敗に対処するよりも、移民が職に就いていると非難する方がどれだけ簡単なことか分からない。

 つい先日、英議会のある委員会は、正式な移民の数がどのみち「推測」に基づいていると話していた。
 出国する訪問者に対するパスポートやビザのチェックがない状態では、それもほとんど驚くには当たらない。

 こうした推測によると、正味の移民の数は非常に急速に減少しているという。
 これは恐らく本当だろう。
 だが、減少は、もっぱら外国からの留学生に対する取り締まりに反応したものだ。

 カナダや米国、オーストラリアといった国々は、大半が帰国するという明白な理由から、学生を永続的な移民とは見なしていない。
 一方、英国のビザ制度は混迷を深めており、ロンドンのヒースロー空港での入国管理は目を覆うばかりで、30万の亡命や移民の案件は未解決のままだ。

 正味の移民の数を数万人台前半まで減らすという公式目標は矛盾だらけだ。
 この目標は、どれくらいの数の英国人が引退してスペインの太陽の下へ移住するかによって、ブラジルや米国からの入国者の数が増えたり減ったりすると想定している。
 ポーランド人の配管工が帰国すれば、英国はより多くのインド人技師を受け入れることができる――そしてその逆もしかりだ。

■国家としての自信喪失

 このような愚かさの向こう側には、はるかに大きな問題が横たわっている。
 英国はかつて、進歩的で開かれた国際制度の擁護者だった。
 今は、世界に対して、自らを恨みがましい犠牲者として定義し直している。
 欧州から手を引いたり、移民を禁止したりしようとする動きは、国家の自信が崩壊していることを物語っている。

 そして、その経済的結末は壊滅的なものだろう。
 まともな考えを持った、例えば、中国、インド、ブラジルの一体どんなビジネスリーダーが、彼らがEUにアクセスするのを拒み、自国の人々を歓迎されない客だと言っている国に投資するだろうか?

 英国は今まさに飛び降りようとしているかもしれないが、それでも世界は回り続けるのだ。

By Phillip Stephens
© The Financial Times Limited 2013. All Rights Reserved. Please do not cut and
paste FT articles and redistribute by email or post to the web.




【気になる-Ⅴ】


__