●ヒートテックの次は「ウール・アンド・プリンス」
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CNNニュース 2013.05.06 Mon posted at 16:23 JST
http://www.cnn.co.jp/business/35031678.html?tag=cbox;business
「100回着ても洗濯不要」のシャツ 米ベンチャーが考案
(CNN)
洗濯せずに100回以上着ても、しわや汚れ、においがつきません――。
米ニューヨーク・ブルックリンのデザイナーらが考案したボタンダウンのワイシャツが、インターネット上で話題を呼んでいる。
「ウール・アンド・プリンス」と名付けられたこのシャツは、細いウールの糸で織った素材が特徴。
温度を調節したり水分を逃がしたりする機能がある。
「綿のようにソフト」な肌触りを実現する一方で、通常の綿シャツに比べ6倍も長持ちするという。
起業家がネット上で出資を募る米資金調達サイト「キックスターター」に4月中旬から登場し、すでに目標額の3万ドル(約297万円)を超える資金が集まった。
洗濯の手間やクリーニング費用から解放されたいビジネスパーソンの声を反映してか、関心は高まる一方だ。
ウール・アンド・プリンスは近く、一着98ドルで発売される見通し。
衣料品業界に「手入れ不要」という新たな分野が開ける可能性もある。
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ニューズウイーク 2013年6月4日(火)15時33分 クレア・スターン
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2013/06/100-1.php
100日間洗わなくていいシャツの秘密
A Shirt You Don't Have to Clean
●臭いが付きにくく、シワになりにくいウール素材を使った新発想のシャツが洗濯嫌いの若い男性に大受け
若い男性は大抵、ワイシャツを洗濯してアイロンをかける手間を嫌うもの。
ニューヨークに住む24歳のマック・ビショップもそんな1人だった。
ただし、彼はただの「洗濯嫌い」には終わらなかった。
有望なベンチャーの立ち上げ資金を不特定多数の人から募るサイト「キックスターター」を利用して、ウール&プリンス社を起業したのだ。
売りは洗濯いらずのシャツ。
洗わなくても、10〜50回は続けて着られるという。
その秘訣は社名にあるとおり、シャツの素材にウールを使ったことにある。
といっても、冬に着るセーターのようなチクチク感とは無縁だ。
その一方、ウール本来の長所は生かされている。
臭いが付きにくくてシワになりにくく、男性用ワイシャツの素材として最も一般的な綿より長持ちするという特徴だ。
ブランドを立ち上げるずっと前から、ビショップの頭にはウールの存在があった。
彼はアメリカを代表する老舗ウールメーカー、ペンドルトンの経営者一族の出身なのだ(ただしウール&プリンスのシャツは中国製)。
■ジーンズにヒントを得て
ウールを使うアイデアは、男性の「ジーンズ好き」にヒントを得たものだ。
デニムと同様、ウールも頻繁に洗濯する必要がないから、フランスのファッションブランドA.P.C.(アー・ペー・セー)の「洗わなくていいデニム」のファン層にアピールするはずだ、とビショップは考えた。
キックスターターのサイトにあるウール&プリンスの紹介ページでは、シャツの洗濯法について
「どうしても洗濯が必要になったら、ドライクリーニングするか、優しく洗うこと」
とある。
ウール製シャツの「持続力」を試すため、ビショップは自ら実験を行った。
ペンドルトン製のシャツを改良したものを、洗濯せずに100日間連続で着用。
結果は、100日後でも「かなりいい状態」だった。
とはいえ、他の人にも同じことを勧めているわけではない。
「自動洗浄できるシャツを作りたいんじゃない」と、彼は言う。
「でも綿より長持ちするウールのシャツが、男性たちにとってうれしい驚きになることは強く確信している」
ウール&プリンスのシャツは1枚98ドル。
2枚で190ドル、3枚なら280ドルだ。
同社のサイトで購入できるが、初回の発売は限定3000枚で、既に完売した。
同社はTシャツやポロシャツ、靴下や下着まで、さまざまなウール製品の開発を進めており、シャツの追加注文を受ける前にキックスターター上でさらなる支援者の獲得を目指している。
「この15年間で織物技術や紡績技術が向上し、ファッションデザイナーがウール素材をより有効に活用できるようになりつつある」
と、ビショップは言う。
多くのメディアに「洗濯不要のシャツ」と紹介されたことで、この数週間で同社の評判は一気に広まった。
4月22日にキックスターターで取り上げられて以来、出資を申し出たのは、先週の時点で2300人以上。
当初の目標の3万ドルを大幅に上回る約31万4000ドルの資金が集まっている。
ワイシャツの洗濯やアイロンがけを面倒だと思う人が大勢いる限り、この数字はまだまだ増えそうだ。
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【気になる-Ⅴ】
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