●12日、ロイターは、米国、欧州、中国の需要低迷がアジアの新興国の輸出減速を招いていると報じた。国内経済が好転で輸入が増えている東南アジア諸国は一転、貿易赤字に転落しようとしている。写真は江西省のアパレル工場。
レコードチャイナ 配信日時:2013年6月17日 0時17分
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輸出減少がアジアを恐怖させる―英メディア
2013年6月12日、ロイターは、
米国、欧州、中国の需要低迷がアジアの新興国の輸出減速を招いていると報じた。
14日、参考消息網が伝えた。
米国、欧州、中国の需要減、コモディディー商品の価格急落により、ここ数カ月、アジア諸国の輸出は不振が続いている。
主要指標は今後数カ月、この状況が続くことを示している。
東南アジア諸国がこの減速の影響を最も強く受けている。
輸出不振と同時に、良好な国内経済が輸入増を招き、貿易収支は急速に悪化。
投資家たちを不安にさせている。
先週、マレーシアは4月期の輸出統計を発表した。
前年同月比3.3%減という驚くべき結果となり、貿易黒字は1997年のアジア経済危機以来最低となった。
このままいけば16年ぶりとなる貿易赤字が出現することになる。
フィリピンの4月期輸出統計はより深刻で、前年同月比12.8%減と暴落。
すでに貿易赤字を記録している。
ただし経済は高成長を続けており、5月期は7.8%とアジア最高の伸びとなった。
インドネシアは13カ月連続で輸出が縮小、4月にはついに貿易赤字となった。
タイの輸出も伸びが減速しており、1月期には記録的な水準の貿易赤字を記録している。
中国も5月期の統計を発表したが、輸出の伸び率はここ1年で最低となった。
中国は輸出国であると同時に、その他のアジア諸国から商品を受け入れる輸入国でもある。
その中国経済の減速は、アジア諸国からの輸入の減速につながるとみられる。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)が見せる金融緩和政策縮小の動きも、東南アジア諸国に衝撃を与えた。
米国の金融緩和は東南アジア向けの低利融資を激増させてきたからだ。
ある経済アナリストは
「これがアジアの新しい現実だ。
今後、輸出は以前のようなものとはならないだろう」
とコメントしている。
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【気になる-Ⅴ】
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