2013年2月5日火曜日

パナソニックとシャープの業績悪化は「白物会社の脱皮の苦しみ」



●4日、巨額の赤字が続く日本の電機大手パナソニックはこのほど、2012年度第3四半期(10~12月)の利益が6億6200万ドルの黒字だったことを明らかにした。写真は江蘇省南通市のスーパーで販売されているパナソニック製品。


レコードチャイナ 配信日時:2013年2月5日 10時54分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69146&type=0

日本の電機メーカーは春を迎えるか?
大手2社の2012年第3四半期業績が好転―中国メディア

 2013年2月4日、巨額の赤字が続く日本の電機大手パナソニックはこのほど、2012年度第3四半期(10~12月)の利益が6億 6200万ドル(約613億6600万円)の黒字だったことを明らかにした。
 また、同じく日本の電機大手シャープも、同期の営業利益が2850万ドル(約 26億4000万円)に上り、損失額が大幅に縮小したことを明らかにした。
 ある分析によると、両社の同期の業績は短期的に上向いたが、全体としてみると日本の電機メーカーはなお苦境にあるという。新京報が伝えた。

▽シャープの赤字が大幅縮小

 パナソニックは円安と組織再編がプラスに働いた。
 同社によると、2012年10~12月期の利益は約6億6200万ドル、営業利益は3億7400 万ドル(約346億6900万円)だった。
 その前の年の同期の営業利益は約8700万ドル(約80億6400万円)の赤字だった。

 パナソニックだけではない。
 もう一つの電機大手シャープの業績にも転機が訪れた。
 同社は今月1日、2012年10~12月期には長らく続いた赤字状態から脱して、約2850万ドルの営業利益を達成したことを明らかにした。
 前の年の同期営業利益は2億6400万ドル(約244億7200万円)の赤字だった。
 黒字に転じたのは2011年度第2四半期(7~9月)以来のことだ。

 また、2012年10~12月期の損失額は約3億9800万ドル(約368億9300万円)で、前年同期の約19億ドル(約1761億2600万円)に比べて大幅に縮小した。

 ある分析によると、シャープの2012年10~12月期営業利益が黒字になったのは、家電製品と携帯電話の売れ行きが好調だったことが主な原因で、このほかに円安が同社の海外での競争展開に有利に働いたこともあるという。

▽分析 日本の電機メーカーの「春」はまだ

 家電産業に詳しい梁振鵬(リアン・ジェンポン)氏は、
 「パナソニック、シャープの両社の第3四半期の営業成績は短期的に上向いたが、これは日本の電子企業に春が訪れたことをはっきりと示す現象ではない。
 全体的にみて日本の電機メーカーはなお苦境にある」
と話す。

 梁氏によると、パナソニックは川上の中核的産業チェーンでの競争が制約を受けており、全体的な状況はまだ順調とはいえない。
 シャープが第3四半期に達成した2850万ドルの営業利益はそれほど規模が大きいとはいえず、シャープの業績がこれを契機に転換するとは考えられない。
 「だが、アップルがシャープのディスプレー調達規模を拡大しており、これはシャープにとって好材料だ」という。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/内山)


 パナソニックとシャープの業績悪化については「白物会社の脱皮の苦しみ」と見ていた。
 中国や韓国は「日本企業のたそそがれ」ととらえて、喜び感情を隠し切れない風の記事を書き続けてきた。
 ところが、あっという間に何とか黒字を計上してしまった。
 「ナムサン、くやしい!」
と、歯ぎしりしていることだろう。
 白物家電はもう日本の企業がどうこうするシロモノではない。
 韓国をはじめとし、中国が後を追ってきている。
 そういうものは、彼らに譲ってやるべきものである。
 伍して価格競争するようなものではない。
 日本は日本の戦略を立てていけばいいのである。
 アメリカは家電で日本と勝負しようとは思っていない。
 そんなものは作りたいと思うところで作らせたらいいのである。
 もっと、先進的な部分で勝負をするのだ、そう思っているだろう。
 だから、とりたてて目くじらは立てない。
 日本もそうなっていくだろう。
 つまり、同質のものを安く大量に供給する方式、つまり「ダイエー方式」は日本では旧態システムとみていい。
 そのダイエーが転化した先がローソンである。
 つまり、ダイエーからローソンへという流れが日本経済の底流とみていい。
 パナソニックやシャープはそういう流れの中にあるということである。
 ダイエーシステムからローソンシステムに転向するのに、身を切り刻んだのがパナソニックでありシャープだということである。
 だからこそ、次のステップへ進める。
 今の最もいい状態を保持し続けても、明日はやってこないのである。





【気になる-Ⅴ】


_

0 件のコメント:

コメントを投稿